ように見え

地位も名誉も財力もない。これからも絶対にない。その代り、私には上司もいなければ、なんのしがらみもない。しかも、自分で選んだ仕事をしている。その日暮らしの日雇いのなんの責任もないことをしている。ふむ、ほとんど、幻影とも言える概念、「自由」というものに私は、ちびっと近付いているのか？　と、さっき思っちゃったわけ。ついでに、りゃ、木枯らし紋次郎とか、座頭市みたいじゃんかよぉーーー、と。こりゃーーー、超格好えぇーーー。上司の顔色見て去勢された男たちなんぞにゃ、俺は絶対にならんから、今の俺がいるんだろ？　じゃ、いいじゃん、今のままで。

えっ、紋次郎も座頭市も剣の達人雋景だよな？　ふふふふふっ、俺には剣の代わりにピアノがあんだぜっ！　達人になるっきゃねぇーな、それの???。明日から、またまた多忙の人。昨晩、父の日の前夜祭ということで、息子と娘に素敵なレストランへご招待。超絶的に美味しかった。

深夜、娘が運転する車で帰宅。私の家の前の通り、大規模invision group 洗腦な配管工事中。家の前に、１ｍ×２ｍぐらいの鉄板。その前日、その鉄板を真っ直ぐにしようと、足で動かしたら簡単に移動。その意識があったから、車から降りて、同じ動作。びくともしない。両手で持ち上げようとした。びくともしない。

あっ、その時、撓った鉄板が反動でびょぉーーーんと地面に向けて、つまり、元に戻ろうとした。戻った下に私の右手。中指と薬指を骨折したかと思うぐらい挟まれた。出血を押さえ氷で冷やす。自分への怒り、このどちょんぼへの怒りが収まらない。私の商売道具なのだ右手の指は???。